vol.3「テイク・ザ・マネーアンド・ラン」

「通し稽古終盤」BY柳川好子

柳川

照明の中田さん、音響の山田さんがみえる。
並んだ長机を前に気が引き締まる。
一昨日、芝居が「崖っぷち」という現実を前に稽古が中止になった。

そして、向かえる今日の通し
とにかく「流れる」ことを考える。

流れろ、流れろ、流れろ、流れろ・・・・・・!

いつの間にか秋の空気。
時間が経っていたことに気づかされる。
まだまだ、やることが山となって出てくる。

あれも、これも、これも、あれも。

ひとつひとつを確実にしていかなくては。

 

「通し稽古中盤」BY菅野一恵

菅

この日の通し稽古は前日から緊張していて、
当日の朝には緊張も最高潮に達し、胃にも激痛が走り
それはまるで寄せては返す波のような感じでした。
(笑・・・本人は洒落にならなかったのですが・・)
それもその筈、実は最近まで私は極度の上がり症と
赤面症の“持ち主”だったのですから。
そんな私ですから当然、
この日の通し稽古でも沢山の弱点はむろん、
山積みになっている様々な問題が
私自身にも目に見えるようにわかりました。
それはその日に始まったことではないのですが・・・。

それからもう一つ、この日通し稽古の最中に
何か不思議な感覚(空間)を感じました。
その感覚(空間)が良い悪いはわかりませんが、
いろんなものを感じた一日でした。

もう時間がありません!!
本当の本来の私が出せるよう、役を演じられるよう、
今できることをみんなと一丸となって戦いたい!!

「通し稽古」BY島袋篤

島

通し稽古...始まる前は意気揚揚としていた。
前回の通し稽古での失敗を肝に銘じて挑んだつもりだった...。
ところがどっこい結果は惨敗。
冷や汗ばかり吐き出して
相手の台詞を吸収することもままならなかった。
どうしよう、課題が山積みだ、時間が足りない...。
しかし泣き言を並べている暇はない。
そう、課題ははっきりしているのだ。
それは相手に集中すること、
相手の心の動きを察知し台詞をしっかり聞くことだ。
なんて頭の中じゃ分ったつもりでいるけれど、
これがなかなか難しい。
が、絶対負けないぞー!

通し稽古では衣装も本番に備えた物を着用する。
いつもはジャージとTシャツに埋め尽くされている稽古場だが、
この日ばかりはその様相を大きく変える。
何かこう、とってもウキウキワクワクしてくるのだ
(同時に滅茶苦茶緊張するのだが)。
「あの娘はこんな風な感じなっちゃってさ、
とってもかわいいんだよね」とか
「ナニナニ君、それはちょっと反則じゃないか」とか
「え~、オヤジッチそこまでやっちゃうの~!」なんて
声を大にして詳細を語りたくなってしまうのだが、
それは後のお楽しみということで堪忍してください。

それにしてもここ最近の異常ともいえるような暑さ、
一体何なんでしょうね。
地球が悲鳴を上げているのかも..。
と、それはさておき
稽古場の熱さにかけては僕等も負けてはいません。

本番までもうひと踏ん張り、頑張るぞー!

 

「立ち稽古」BY日下部美紀

日

立ち稽古に入って早数週間。時間の流れは早いですね。
もうそんなに時間が経ったのかと吃驚です。
日が経つにつれ、ぶつかったどんどん壁が高くなっていくのに
時間は無情にどんどん流れていく。
このままこの壁に埋もれたままだったらどうしよう。
そんな不安を抱えながら毎日稽古に通っています。
が、不安だろうが何だろうがとにかく頑張らねば。
CANの皆を見てるとそう思います。
自分が稽古で立っている時は一緒に立っている人、
出番がなくて座って見ている時は今稽古を受けている人、
そして稽古以外の事で一生懸命動いてくれている人。
皆頑張っていて、もっと頑張らなきゃ、という気になります。
勇気を分けて貰っている感じ。
この機会に一杯勇気を貰って、
すぐマイナス思考になってしまう自分を吹き飛ばしたい…ですね…。

今日の稽古は一週目がB班、二週目がA班でした。
私はWキャストのBなので先ですね。
先にやる班の方が細かい駄目を貰えるのですが、
言われても言われても出来ない出来ない。
情けないですねぇ…壁というより無力でしょうか。
一緒に立っている人に申し訳ない!!!
けど自分の班が終った後に
(貰った駄目をどうにか消化しないと…)
A班がやっているのを見て、
ああ、そういう事だったのかぁと気付いたり。
立つシーンを冷静に見る時間が取れるので、
Wキャストも良いですね。

とにもかくにも、頑張ります。

 

「立ち稽古」BY野田誠一

野田

本格的な稽古が始まって二週間がたちました。
一週目はテーブル稽古、二週目は台本を持っての立ち稽古。
そして今週からはいよいよ台本を手放しての稽古です。
セリフを頭に入れるのはもちろんのこと、
舞台上での立ち位置、セリフのない時の動きなど、
舞台が初めてである自分にはする事、
やる事が急に増えたような気がしてとまどいながらやっております。
月曜日はその初日でしたが
……いきなりぶつかりました、壁に(汗)。
周りが壁だらけとはわかってはいたけど、
改めて現実を突きつけられた気がしますね。
もう少し器用になれたらなぁ、と切に思います。

自分がCANプロに関わって
一番印象深い日になったのではないでしょうか。
ジリジリした暑さに負けまいと、
体調に気を配りながらやってきたいとおもいます。

もう八月も中旬…もう本番まで丁度二ヶ月なんですよね。
まだ五合目、する事は山程あります。
これからは時間とも格闘しながら
(一日がもう少し長ければ…36時間くらい欲しいです)
良い物を仕上げたいですね。
とりあえず自分には毎日毎日、勉強勉強の日々です。精進せねば!

では、そんな感じで今日も稽古に行ってきます!

 

「荒立ち稽古」BY山田千華

山田

長かったうっとおしい梅雨もようやくあけ、
いよいよ夏本番です。

さてさてCANプロデュースの稽古の方は、
読み合せ稽古を終え、今日から半立ち稽古に入りました。
しかし何でも一発目っていうのは緊張しますねぇ。
稽古場の雰囲気も
なんだか緊張した空気が漂っている気がしました。
台本を持っていてもいいとは言っても
やはり立って稽古っていうのはもうドキドキものです。
それが今日初日ならなおさらです。
自然に動けるだろうか、
台本からちょっと目を離したスキにセリフがとんで、
流れをとめてしまうんじゃないか、
何度も同じ箇所でトチってしまうんじゃなか、
いろんなことがいっぺんに頭をぐるぐる駆け巡ります。
そうなると体が堅くなって
何にも感じなくなっちゃうんですよねぇ
…分かっちゃいるけど、どうしていいのか分からない。
似たような悩みを抱えてる人、何人かいるんじゃないかなぁ?

はぁ、先はまだまだ長いのに…
でもどんな些細なことでも何かつかめればと
日々やってくしかないんだよね。

みんな10月の本番目指してがんばろう!

 

「稽古初日」BY小山弥生

小山

本日は稽古初日とゆう事もあって
メンバーに少し緊張感があったように思えました。
まずは毎回恒例(?)の自己紹介から始まり、1場2場の稽古、
その他の場面は通しという感じで稽古が進みました。

自分達が思い描いてきたイメージと演出との違いなどで
悪戦苦闘しましたが、笑いが起こるなど
なごやかな雰囲気で稽古が進んでいき、
内心少し安心を覚えました。
舞台初挑戦のメンバーはもちろんの事、
CANプロ1・2参加したメンバーも最初の1場目は
緊張しているという空気が充満していたかな?

安心してはいられません。
9.9割の緊張感と0.1割の安心、
そしてメンバー全員の一致団結!!
大人数だからこその一致団結が必要です!
初日でしたがほぼ全員のメンバーで全場面をやり終えた後には、
一体感を感じました。
きっとみんな負けず嫌いだと思うので(??)これから
千秋楽までメンバー一体になって頑張っていきたいです!
否、頑張っていきます!!

その後・・・顔合わせとゆう事でスタッフさん達も含めて飲み会!
え?もちろん!メンバー全員で盛り上がりました!!