vol.29「お月さまの悪戯」

最終通し稽古BY元山留美子

こんにちは、元山留美子です。
皆さん、思い思いでお過ごしのことと思います。
コロナ禍、CANプロが公演を打つことを決めてからもうあっという間に本番間近となって参りました。感染対策に重きを置く稽古はどんなものかと心配でしたが、皆、お互い律する環境は守れていると思います。

さてさて、私という人間はかなりひねくれています。善人がたくさんいる世界などあるわけないじゃないかと、日々思って生きています。それは、「生まれ育った環境」のせいなのか、もともと持っている「気質」なのか……。
しかし、どう考えても私の生まれ育った環境より劣悪な娘がひねくれていないんです! これは私が演じる「希望(のぞみ)」という役の話しなのですが、よくもまあ腐らないで生きているなと感心してしまいます。環境でないならば、これは明らかに彼女の「気質」なのでしょう。私はそれを台本から読み取るまでにとても時間がかかりました。決して腐らないという健気さは、必ず人の心を打ちます。この根幹をどうにか演じきりたい。残り少ない本番までの時間を無駄にすることなく、彼女と向かい合いたいと思います。
それでは、皆さま劇場でお待ちしております。

 

制作BY岩元絵美

こんにちは。岩元絵美です。
今回、脚本を書かせていただきました。
昨年上演予定だった本作品。1年越しに日の目を見れそうで嬉しい限りです。

稽古もいよいよ佳境です。
自分の人生に影響を与えてくれる人。
それなりにいるとは思いますが、大きく人生が変わる人との出会いはそれほどない。そんな人と出会えるのはものすごく奇跡的な事なんじゃないかなと。
今日の通し稽古を観ながら、そんな事を改めて思いました。

何かと大変なこのご時世。上手く行かなかったり間違ってしまったりする事も沢山ある。でも、人と出会い、影響し合う事で希望が芽生える。
そんな希望を感じて劇場を後にしていただけたら……と思っています。
それでは、劇場でお待ちしております!

 

通し稽古BY堀田志穂

小島理香役の堀田志穂です。

近頃、曜日や日にちが分からなくなる。加えて、さっきやろうとしてたことまで直前に忘れてしまう。歳のせい? 疲れなの? と考えてしまうが、その時は一呼吸置いて冷静になる。慌ててる時は深みにはまってしまうから。

今回の「お月さまの悪戯」。コロナ渦の中、やっと上演できる! 去年は色んな方に「お芝居どうなってるの?」とかお声を掛けてもらいお気遣いいただきました。本当に嬉しかった。

沢山の人に感謝をして伝えたいと思い、本番に向けて稽古しています。今、出来ることをしっかりと!

 

通し稽古BY国米貴代美

お久しぶりです、国米貴代美です。
公演を行う事も、稽古場日記を書くのも2年ぶりになってしまいました。

この一年でコロナにより世の中の状況が色々変わっていきましたが、このような状況のなか、公演を行える事、いつもの様に毎日稽古を毎日行える事はとても嬉しい事です。

人生において決断しなければならない時はイロイロありますが、女性にとっては「結婚」「妊娠&出産」は大きい事だと思います。
どちらも非常に喜ばしい事ですが、同時に不安や葛藤もそれぞれにあると思います。

お客様に楽しんでいただけますように、毎日の稽古を励んでおります。
皆様のご来場をお待ちしております。

立ち稽古・終盤戦BY滝沢美音

前回公演はキャストについていなかったので、私にとっては2年ぶりの出演になります。世間は相変わらず騒がしいですが、私たちはひたすら稽古を続けております。

小道具や衣裳などの必要な物の買い出しに出かけると、シャッターが閉まっているお店がびっくりするくらい多いです。一年でこんなにも街の様子が変わるのですね。

昨年の今頃は公演を見送る見送らないの選択と、世間の動向が目まぐるしく変わり、とても苦しかったのを覚えています。今も状況は変わっていないかもしれませんが……それでも本番ができることは非常に嬉しいです。ぜひ劇場でお待ちしております。

 

制作BY河野志保子

ご無沙汰しております。

最後の公演から、まさかこんなに期間が空くとは思いませんでした。
世の中何が起こるかわかりませんねぇ。

それでも稽古はノンストップです。今日も何やら小道具が届きました。小道具と言うにはちょっと大きく、限られたスペースの中かなり場所を取りますが、本物を置くと稽古も見栄えがしますね。
テンションが上がります。体調にはくれぐれも気をつけて、一日一日の稽古を大事にして皆さまをお迎えしたいと思います。

劇団C A Nプロは皆様に安心してお楽しみ頂けるよう、稽古の段階から感染対策に最善を尽くしております。
劇団員スタッフ共々、皆様のご来場をお待ちしております。

キャスティング&顔合わせBY箱田怜音

初めまして。昨年10月に入団しました準劇団員の箱田怜音と申します。不束者ですが、皆様どうぞよろしくお願い致します。

4月公演「お月さまの悪戯」の顔合わせとキャスティングを行いました。スタッフの方々を交えての台本の読み合わせ・ キャスティング発表という流れです。一人で読む時に感じた台本の印象と、実際に読み合わせて感じる印象は大きく違います。演出家が言うには「役者は台本の雰囲気を裏切れる」そうです。
ここからまた想像も出来ないところに舞台が展開していくんだと思います。コロナ禍ではございますが、この楽しさを出来る限り沢山の人と共有したい、そんな気持ちでいっぱいの箱田です。