Green公演vol.3「シングルマザーズ」

最終通し稽古BY滝沢美音

上村直役の滝沢美音です。今年は一ヶ月ほど公演が遅くて、公演が終わるともう年の瀬なんですね。不思議な感じです。

この作品は十数年前が舞台なのですが、実際にあった出来事を元に書かれていて(もちろん人物や団体は架空ですよ)調べるほどに、作家の下調べの緻密さに感動します。
そしてこの時代はインターネットがあるんですね。今はスマホで当たり前にインターネットが使えるけれど、改めてインターネットってすごい。過去の時代の作品をやると、図書館に行ったり電話で聞いたり実際に行ったりすることが多いけど、今回はその当時の母子団体のブログがあったり、官公庁の告知や統計資料も残っていたりするんです。特にブログは、どんな思いで反対運動をしてきたのか書かれていて……ほんと、熱い思いが綴られています!

そんな、いろんな人の思いがたくさん詰まった作品です。
私自身、その重みをずっしり感じています。重い、重いぞ! でも負けない!

ではでは、劇場でお待ちしています!!

 

稽古終盤戦BY元山留美子

皆さんこんにちは!元山留美子です。
今回はスタッフ参加ですよ。
私にライトは当たりませんが(笑)、張り切って舞台の上で転換要員として働いております!
スタッフか…それはそれは心も軽やか☆ …いやいやそうでもありませんっ! もう、毎日稽古場で一喜一憂しております。今回はグリーン公演ですので後輩達がメインで作りあげる舞台となり、毎日毎日壮絶なドラマが稽古場で展開されております! これらが全て本番舞台の上で生かされることを陰ながら応援するばかり。

さて、今回の作品【シングルマザーズ】ですが、ひとり親達の物語です。私自身ひとり親家庭で育ちましたので、台本を読むことで改めて母に感謝をしました。さらに思うのは、母達、シングルマザーであるカテゴリーの前に、一人の女性だったということに気づきました。私の母はたまたまシングルマザーになりましたが、しっかりと女性として母として生きた強い人でした。今の私なんかよりずっと。今は老いて可愛らしいおばあちゃまになりつつありますが、その皺一つ一つは私を育ててくれた証なのだと…。

良い舞台にしたいです!

 

立ち稽古BY堀田志穂

こんにちは。今回、高坂燈子役の堀田志穂です。

気づけば、もう本番まであと少し。人の親になったことのない私にとって「シングルマザーズ」という作品は、冒険かもしれません。親の気持ちがわかっていると思っていても、実際には考え方も、子を思う気持ちもギャップがあると思うからです。子供を持つ私の妹の言葉に重みを感じました。「何があっても、子供達の為なら辛い事でも頑張れる。この子達のために生きる。」

作品の中には、日常生活では使うことが少ない言葉が沢山出てきます。知らない人でも分かりやすく伝える。私の中にまずは浸透しなくては伝えられるものも伝えられないですね。

このGreen公演で一番大切にしていることは、初心忘るべからず!
お客様に伝える大切さを実感しながら、邁進して行きたいと思います!

是非、劇場へ足を運んで頂けたら幸いです。

 

制作BY岩元絵美

こんにちは。岩元絵美です。
気づけば本番まで1ヶ月を切っていました。
これまでもあっという間でしたが、これから、もっと時間が経つのが早くなりそうです。

今回は普段より、道具や衣裳が盛りだくさんな作品になっていて、稽古場は日に日に物で溢れ返っていっています。そんな本番に向かって行く風景を見るのもまた一興。ただ、まだ足りないものも沢山あるので、頑張らないと! といった所でしょうか。

今回の「シングルマザーズ」他の方の日記を読んでいただいた方は雰囲気が分かると思います。
私自身は、保育の勉強をしていたこともあり、もともととても興味を持っていた内容でした。ですが、全くこういったことに関わりがなかった方にこそ観て欲しい、そして知って欲しい作品だと思っています。

私たちが芝居を創る意義というのは、こういう所にあるんだなと思うのです。
一人でも沢山の方に観ていただきたい作品です。是非、劇場に足を運んでみてください。

 

制作BY香月絢交

私の周りにいるシングルマザーは、本当にカッコイイ!子供を育てながら仕事をし、学校の行事や委員会にも必ず出席して、どこにそんなパワーがあるのかといつも感心してしまう。
そして、挫折しそうになると、いつも彼女達を思い出して力をもらう!
彼女達の最優先事項は、なっんと言っても子供達! 子育て支援の充実を始め、様々な事を勉強している。だから、その言葉の意味は重い。

一つ一つの小さな思いが大きな輪になっていくと、こんなにも人の心を動かす事が出来るのだと私は感じている。
見に来て下さる皆様にも、今回の舞台でそんな熱い思いを何か感じとって頂けたらと思います。

 

立ち稽古BY国米貴代美

大平初音役をやらせていただきます、国米貴代美です!
稽古が始まって、もう1ヶ月位経ちました。
あっという間に過ぎてしまった感じがします。

稽古場は毎日、緊張感でいっぱいです。
立ち稽古が進み、毎日の稽古で、どんどん面白くなっていってます。
今回はGreen公演で、若手の役者の成長の為に行われています。
私は、若手とはもう言えない年数が経っていますが。。。

ここ数回、毎公演、千秋楽が終わるたびに、自分の力不足を感じます。
面白い役をキャスティングしていただいたのに、わたしは、その役の魅力を最大限出す事ができたのか?
悩みが無さそうと、人から言われますが、そのように装ってるだけで、実は毎回苦悩しています。

今回のGreen公演が、役者として、何か変わるきっかけになり、成長した姿を本番で見せる事が出来るように、毎日挑んでいます‼
12月にアートスペースサンライズホールでお待ちしております!

 

制作BY河野志保子


選挙戦が熱を帯びてまいりました。先日、投票案内が自宅に届きました。
私は期日前投票に行く予定ですが、正直まだどこの党に入れるか迷っています。
あの党に圧勝させて更に調子づかせるのは絶対嫌だし、かと言って別の党を勝利させて
数年前のように混迷を極めるような事も絶対避けなければならないし…。そもそも私の一票なんかで…なんて思ってみたりして。
でもその一票をぞんざいに扱う事こそが、今年さんざん世間を騒がせた、だらしない議員を
国会に送り込む事になるのだと、そしてそれは必ず自分達の生活に跳ね返ってくるのだと
自分に言い聞かせて、あまりよろしいとは言えない頭ではありますが、一生懸命考えて、投
票行ってきます!(`・ω・´)キリッ

仕事、家事、育児と大忙しのシングルマザーが国を動かそうと奮闘するのだから、
そこまで大忙しではない独女の私も頑張ります。どうぞ劇場にいらして、私達の奮闘を
応援してください。お待ちしております。

 

荒立ちBY笹森聖乃

こんにちは! 難波水枝役の笹森聖乃です。

突然ですが、「子育て」って本当にすごいですね。

毎日電車に乗っていると、色んなお母さんたちを見かけます。大荷物を持ちながら寝ている子供を揺らす人、ぐずり出す子供を人目を気にしながら必死にあやす人、喧嘩を始めたわんぱく兄弟を小声で叱る人…。

毎日あんな小さな怪獣たちと一対一で向き合いながら、それで家事もこなし、仕事もするんだから本当に世の中の母ちゃんたちにはアッパレです。母強し!

今回の台本はそんなたくましいお母さんたちが主役です。母親、という経験をしたことがない私には未知の世界、毎日四苦八苦しながら稽古に臨んでいます。この「シングルマザーズ」という台本を読んでいると、一日一日を、本当に必死に生きている、というより、生きなければならないという母親たちの力強さを感じます。やっぱりここで出てくる言葉はこれです。母強し!

今回の本番は12月中旬という寒い中での公演ですが、寒さも吹き飛ばすぐらいの力強くて熱~い母親たちを、どうぞ劇場まで観に来てください!

 

稽古初日 BY竹内怜

ここ、最近朝晩は秋っぽくなり過ごしやすくなってきて良い環境の中、稽古が始まりました。

今回は、Green公演の第三弾という事で第一弾から出演している者としては思う所もあります。
Green第一回目が2013年の春でしたので、もう4年も経ったことになります。
おぉ。光陰矢の如しってやつですね。
その間に、社会の中でも劇団の中でも自分の個人的な事でも観に来てくださった方々にも色々な事があったと思います。
そんな事を考えると、ふと自分は何か変われたんだろうかと思います。すこしだけ!

今は、まだ暑い日もありますが本番の時にはもう冬真っ只中です。
季節が移ろいでいく中、我が劇団を思い出して下さい!
あー、寒くなってきたな~。
CANの公演は、もう直ぐだな~、と!

 

キャスティング&顔合わせ BY岡島直子



さて、3回目のGreen公演です。
劇場は劇団として初のアートスペースサンライズホール。

そして永井愛さんの作品です。この方の芝居に取り組むのは劇団としては3回目になりますが、Greenメンバーは過去2回の上演時はまだ入団していないメンバーもいますので、新鮮かもしれませんね。
作品では、タイトルそのまま、シングルマザーたちの苦労が細々と描かれています。近年でも待機児童問題がメディアで取り上げられていますが、なかなか当事者でないと本当の大変さがわからない事ばかりだと思います。この作品に描かれているシングルマザーたちが直面している問題は待機児童問題だけでなく、もっと暗く深いところまで切り込まれていて、台本を読んだときは唸ってしまいました。
苦しい生活ゆえの悩み、その中での小さな喜びをリアルに表現していく難しさ。弱者の立場から社会を変えていこうとする情熱、執念を芝居にしていくことの意味を考えさせられています。

柄にもなく堅い文章になってしまいましたがそこまで難しく構えずに観に来ていただけると嬉しいです。