スタジオCANコラム

ここ数年プロの声優を目指す人の数は圧倒的に増えてきました。
その人たちのほとんどは、社会の中で適応できなかったり、コミュニケーション能力が不足していたりする事で「声優なら自分にもできるのではないか」と思ってしまう傾向があり、 学校側は少子化という対策に向け、そういった生徒たちを獲得する為に声優養成所を次々と開校していきます。

しかし声優の仕事は俳優の仕事の一部であり、簡単になれるわけではありません。 俳優としての基礎力があった上で、声だけで表現するということは並大抵の努力では成し遂げることは不可能な世界です。 普通に考えれば分かりますが、一般社会に出るよりも倍率が高く、選ばれた人しか食べていく事はできません。

本当に声優になりたいのであれば、今自分に出来ることではなく「正しいやり方」を身に着けることが夢に近づく第一歩だと思います。 スタジオCANでは「正しいことを繰り返す」をモットーに、大切なことを重視し、無駄のない努力をしないように心掛けたカリキュラム構成となっています。

一度きりの人生をどうするかは本人が決めなくてはなりません。 覚悟が決まってる方はプロコース、まだ迷っている方はアマコースから始める、という選択もあるかと思います。 まずはスタジオCANの体験レッスンの受講をおすすめしています。

スタジオCANで身につけたスキルはきっとプロの声優として生きていくための自信と誇りになるはずです。

「マンツーマンのレッスン」でも述べましたが、大きい養成所では個人指導をする時間はほとんどありません。
わかり易く言えば、大きい進学塾と家庭教師では個人にかける時間は圧倒的に変わってきます。 そのため、家庭教師の方が費用がかかることはご存知かと思われます。

スタジオCANのワークショップは徹底したコスト削減により低価格の授業料を実現しました。 演技の上達に養成所内の機材、教材や設備は意味が無いと考えます。

俳優養成所は予備校や進学塾と違い、一人のアーティストを育てる場所です。その人自身の感性を磨いていく行為に余計なお金をかける必要は無いと思います。

世間一般では「本当の自分」という言葉があります。「本当の自分」とは一体何を持って本当だと言えるのでしょうか。
どんな人でも「家族の中の自分」「会社の中の自分」「友達の中の自分」「付き合っている人の前での自分」全てが違う自分であり、「本当の自分」ではないのでしょうか。 つまり、環境、状況、関係において自分自身の在り方が変わっていくということになります。

人間は、環境、状況、関係という自分の外側にあるものを感じて形成されていくものだと思います。 役というのは無限にありますが、自分ではないようで最終的には自分を使って演じることでしか表現することはできません。 本当に人を好きになったことがない人は恋愛を演じることはできないし、人を憎んだことがない人はそういった役を演じることは難しいと思います。 逆から言えば、人を好きになったり人を憎んだりした経験はほとんどの人があります。

そういった自分自身の経験と想像力を通して役を演じる事になり、よほどの事が無い限り、どんな人でも色んな役を演じる事ができると考えます。 スタジオCANでは、レッスンを通してその人の眠っている「新しい自分」を引き出します。

俳優・声優養成所スタジオCANは生徒一人一人の能力、実力、やる気に合わせて、マンツーマンでの指導をとっています。
大きい養成所では卒業までにやらなければいけないカリキュラムが決まっているため、生徒の能力に合わせることはありません。そして、人数も多いため、一回のレッスンで一人一人にかける指導時間はごく僅かになってしまいます。

スタジオCANではカリキュラム自体は一人一人の能力に合わせて進んでいくため、早く進む人もいれば遅く進む人もいます。大事なことは沢山教えることではなく、一つ一つをちゃんと理解することだと考えています。 そしてマンツーマン方式なので、一人一人にかける指導時間も充分とることが可能です。

経験、年齢、性別などは一切不問。レッスンに必要なのは俳優になりたいという熱意であり、強い信念であり、それを支える誇りだと信じています。

演技に限らずスキルを上達させるためには何事にも基礎力が大切です。
これから俳優や声優を目指そうと志している人も、今まで演技の基礎を身につけないまま形だけプロになって現場で焦ってしまっている人もスタジオCANでは演じることの基礎力を一から見直し徹底的に演技に磨きをかけ、 プロの俳優や声優として生きていくための誇りと自信を身につけてもらうことを目指しています。

プロダクションに直結している俳優スクール、声優スクールなどではなかなか身につけることができなかった基礎力も当スクールでは独自の演技指導法により確実にマスターすることが出来ます。基礎とは、木に例えるなら根っこになるものだと考えられます。

上の方に伸びていく枝、葉っぱ、花などは基盤となる基礎を応用した、俳優独自の芸術性表現となっていきます。つまり基礎がしっかりしていないとそれを応用することができず、お客さんにとってわかりにくい表現になってしまう恐れがあります。 どんな職業でもそれが当てはまるのではないでしょうか。スタジオCANでは枝、葉っぱ、花の部分を教えることはありません。授業自体に派手な面白さはありませんが10年後20年後のことを考えた基礎力を目指しています。

俳優養成所の体験レッスンに参加をする場合は、先生の様子を見て、しっかりと指導をすることができる人なのか確認をするのが重要になります。何故ならば、自分にとって分かり易く教えてくれる先生なのかどうかは、入学してからの長い付き合いを考えると良い事もあれば悪い事もあるという当たり前のバイオリズムを繰り返していく中で、「継続する事」が最も大事なことだと考えられます。病院などの主治医と同じで長い期間を見てくれる先生というのは、その人の持っている良い癖、悪い癖なども知り尽くした上でダメを出します。もう一つ注意しなければいけないのは、その先生が自分にとってあまり興味が持てない点を何度も念を押して教えてくれるのか、という事です。つまり、演技を初めて習う人にとっては自分の持っている先入観の中だけで判断しようとしてしまうからです。演技の基礎を身につける為には、自分の知っている範囲だけでなく、知らなかった事を自分の中で理解していく事で、自分自身の範囲を広げていく作業となるからです。

皆さんが体験レッスンに参加した目的は、その養成所に入って「演技が上手くなる」ということが目標点だと思います。ですから、その先生が同じ目標点にいるのかどうか、つまり「演技力を身につけることを目標に教えているのかどうか」を観ることも重要な点となります。

体験レッスンを受講することは、怖かったり気が重かったりすると思いますが、何かを始めるためにはちょっとだけ勇気を持って、まずは体験してみることが大事だと思います。

 

初心者や経験者であっても生涯演技を学ぶことはとても重要だと思われます。特に初心者の場合、演技を学ぶためのスクールや養成所などを一度体験することをオススメします。養成所においては見学もあれば体験レッスンもあります。

自分は初心者だからと、「見学」を選びがちですが、安全な場所で自分にリスクの無い状態のなか客観的に参加していると、簡単にできそうな錯覚にとらわれてしまいます。ところが演技というものは、見てできそうな事でも実際にやってみるとなかなかできないことが多々あります。自分にも簡単にできると思って、入ってきてから思わぬ苦戦を強いられ、覚悟も出来ていない状態で挫折していく人がたくさんいます。

それに比べ「体験レッスン」は、まず自分ができないところから始まり、それに対し講師の指導を受けてできていく過程を体感する事が出来ます。このときに指導者の教え方が的を得ているのか、自分にとってわかり易く教えているのかなどを判断することもでき、入ってからの目標と覚悟がしっかりした状態からスタートすることで、自分自身のやりたい気持ちがぶれることなく継続し、順調に成長してゆく見通しが立つことでしょう。

まずは勇気をもって踏み出す一歩として、体験レッスンに参加してみましょう。

 

声優の仕事や需要が増す一方で、養成所と呼ばれるスクールの数も増えてきました。アット
ホームで少人数制というところもあれば、大所帯のスクールもあり、選ぶ側としては、多く
の選択肢がある状態と言えます。その中から自分に合った声優養成所を選ぶためには、やはり
養成所で何を得たいのか、そして声優として何を目指したいのかという部分をハッキリさせて
おくことが必要です。

大所帯の養成所には大きく二種類に分けられます。一つは学校法人としての体系をもつ「専門学校」。もうひとつは大手の「声優養成所」です。

「専門学校」では多種多様なカリキュラムを備えており、二年間の卒業課程において修了します。卒業すると同時に短大卒の学歴を手に入れることができ、高卒の進路としては親も学校の先生も反対することなく受け入れてくれる可能性は大きいです。ただし、卒業後に声優への道が開かれるわけではなく、大多数の人は違う業種に就職してしまい、さらに目指す人は声優の養成所に入ります。本当に声優の道を選びたいのであれば、高校卒業と同時に声優の養成所に入ることをお勧めします。

「声優養成所」では俳優になる訓練も含めたカリキュラムで養成していきます。期間はその養成所によってまちまちですが二年間での卒業が大半です。卒業後はその母体であるプロダクションに数名が「預かり」として残り、期間はプロダクションによってまちまちですが、一年後もしくは二年後にさらに預かりとして更新するか、正所属となるか、切られてしまうかといった熾烈な闘いがあります。そういった養成所で勝ち抜くためには、実力もしくは魅力が絶対に必要となります。魅力を養成することはできませんが、実力を養成することは可能です。

声優の養成所には上記のようなプロダクションに入る目的だけでなく、少人数で実力をつけることを目的とした場所もあります。そういったところでは本人の力に合わせた形で着実に演技力を身につけられる可能性があります。自分の実力に自信のない人は、そういった養成所で本当の力を獲得することをおすすめします。

 

俳優として仕事で活躍するためにはやはり現場でやっていくのが一番です。しかし、
いきなりそういった現場に出られるチャンスは多くありません。

多くはないというよりも、テレビドラマ、映画、声優などの映像系の仕事はまずプロダクションに入っていることが絶対です。全てではありませんが多くのプロダクションでは、養成所を併設しています。そこに入所し、卒業した中から数名が所属できます。もちろん養成所だけではなく、オーディションを受けて所属するというケースもあります。

しかし後者の場合、それなりの魅力もしくは技術力を求められます。プロダクションの養成所に入らないのであれば、数は少ないですが、演技を基礎から教えてくれる演劇スタジオ、ワークショップなどで勉強することをお勧めします。

ストレートプレイ、ミュージカルなどの舞台の仕事なども同様に劇団の付属養成所から卒業し数名が所属していきます。劇団によっては映画放送部等の映像系のマネージメントシステムを持つところもあります。

道は様々ですが、ドラマ、テレビ、声優、舞台すべての仕事に適応できる力が求められますが、何を主にやっていきたいかを元に養成所を選ぶことが大事なポイントだと思います。

将来的に俳優を目指す人は、独学で学ぶよりも俳優養成所などの専門的な施設で学んだほうが、仕事についてより理解を深める事ができます。独学で学ぶことはお勧めできません。なぜならば、俳優の仕事は「身体の使い方」であり、専門的な訓練とそれを指導する優れた教師の実力が必要となります。テレビなどで俳優の仕事を見ていると、自分にもできそうな気がしてしまいがちです。ところが、俳優が心を動かして、台詞を言ったり身体を動かしたりするだけでは、見ている人にはよくわかりません。媒体、演出によっても多少違いますが人が見てわかるためには、演技という特殊な表現方法を学ぶ必要があります。特殊といっても普段から人間が使っている表現方法を、見ている人によりわかりやすく変化させて表現したものが演技です。ですから、天才的な演技の才能を持ち合わせていない限り、ゼロから(今までの演技に対する先入観を捨てて)演技の基礎をちゃんとしたところで学ぶことが必要です。