松永亜規子 (まつながあきこ)

[2023年3月卒業]

長い期間にわたって粘り強くご指導いただいたことに心から感謝申し上げます。
私がほかの劇団に30年近く所属して活動している間に、演技に“悪い癖”が身についてしまっていることを指摘していただき、その癖を取るために様々なことを教えていただく中で、私の認識も少しずつ変わっていきました。でも何よりも、年齢も高くなって、なかなか役に恵まれない私が、芝居の楽しさ、芝居の感覚を保ち続けることができたことはある意味奇跡で、それはひとえにレッスンと、一緒に頑張る仲間がいたおかげだと感謝しております。

指導の根底には、「何のために芝居をするのか」という確固としたゆるぎない信念があって、人間の成長を信じ、絶対あきらめずに芝居を追求することへの熱い情熱が感じられ、私には大変勉強になると同時にとても励まされました。
反省会で「芝居への情熱は絶対変わらない。今後は自分が本当にやりたいと思うことにかかわっていく」という言葉を聞いて納得しました。
ただ、私自身は3月にやっと卒業でき、発表会で何となく掴みかけた「空間をとらえた演技」をしっかり身に着けたいと思っていた矢先だったので、正直残念な気持ちです。これからはなかなか難しいことではありますが、教えていただいたことを実践に生かしながら自己鍛錬していくしかないのでしょう。

空間をとらえること、話法、身体の使い方、動き方、意識の持ち方など演技の最も基本であり重要なことをたくさん教えていただきました。まだどれもできてはいませんが、何が正しいかは教えていただいたので、その正しいあり方に少しでも近づけることを目指して頑張っていきたいと思います。
将来、先生と演劇の世界で何かをご一緒できる日が来ることを心から祈念しております。(0026)