演技力を身につけるためには独学では難しい

将来的に俳優を目指す人は、独学で学ぶよりも俳優養成所などの専門的な施設で学んだほうが、仕事についてより理解を深める事ができます。独学で学ぶことはお勧めできません。なぜならば、俳優の仕事は「身体の使い方」であり、専門的な訓練とそれを指導する優れた教師の実力が必要となります。テレビなどで俳優の仕事を見ていると、自分にもできそうな気がしてしまいがちです。ところが、俳優が心を動かして、台詞を言ったり身体を動かしたりするだけでは、見ている人にはよくわかりません。媒体、演出によっても多少違いますが人が見てわかるためには、演技という特殊な表現方法を学ぶ必要があります。特殊といっても普段から人間が使っている表現方法を、見ている人によりわかりやすく変化させて表現したものが演技です。ですから、天才的な演技の才能を持ち合わせていない限り、ゼロから(今までの演技に対する先入観を捨てて)演技の基礎をちゃんとしたところで学ぶことが必要です。